歯周病

■歯周病の原因

歯周病は、主にプラーク（歯垢）の蓄積が原因で発症します。このプラークには多くの歯周病菌が含まれており、清掃不足による磨き残しがこれらの菌の繁殖を助け、歯肉と歯を支える骨に炎症を引き起こします。また、生活習慣や全身の健康状態も歯周病のリスクに大きく影響します。

■歯周病になりやすい人の特徴　8選！

1. 歯磨きが不十分な人

適切な歯磨きが行われていない場合、プラークの除去が不完全になります。これが蓄積すると、歯肉炎や歯周病を引き起こす主な原因となる歯周病菌の増殖に直結します。特に、寝る前の歯磨きを怠ると、夜間の唾液の分泌減少により菌が活発になりやすいです。従って、毎日の正確な歯磨きは歯周病予防の最前線となります。

2. 歯並びが悪い人

歯並びが悪いと、歯ブラシの毛先が届きにくい部分が生じ、磨き残しが生じやすくなります。これによりプラークが蓄積し、歯周病の発生リスクが高まります。また、歯が重なる部分や歯の隙間が狭い場合、フロスや歯間ブラシを使った追加のケアが必要です。

3. 甘いものを頻繁に摂る人

甘い食べ物や飲み物に含まれる糖分は、口内のプラーク菌にとってエネルギー源となります。これによりプラーク菌が活発に増殖し、歯肉炎や歯周病を引き起こす可能性が高まります。そのため、甘いものの摂取は控えめにし、摂取後はすぐに歯磨きをすることが推奨されます。

4. 喫煙者

喫煙は歯肉の血行を悪化させることで知られており、歯肉炎や歯周病のリスクを高めます。ニコチンは歯肉の修復能力を低下させ、歯周病の進行を早めることが科学的に証明されています。禁煙は歯周病予防のために非常に効果的な対策の一つです。

5. 口呼吸の人

口呼吸は、口内の乾燥を引き起こし、それによって歯周病菌が繁殖しやすい環境が作られます。鼻呼吸は口内環境を潤いやすく保ち、歯周病予防に寄与します。また、口呼吸は睡眠中に特に問題となり、日中の意識的な鼻呼吸への切り替えが推奨されます。

6. ストレスが多い人

ストレスは全身の免疫力を低下させ、歯肉炎や歯周病を引き起こしやすくします。ストレス管理とリラクゼーション技術の学習は、歯周病予防のために役立つだけでなく、全体的な健康を向上させる効果もあります。

7. 妊娠中の女性

妊娠中はホルモンの変動が顕著であり、特にプロゲステロンとエストロゲンの増加が歯肉炎を引き起こしやすくします。これは「妊娠性歯肉炎」とも呼ばれ、妊娠中の女性が特に歯周病に注意するべき理由です。定期的な歯科検診と妊娠中の口腔ケアが重要です。

8. 慢性疾患を持つ人

糖尿病や心疾患などの慢性疾患は、体全体の炎症反応を高め、歯周病のリスクを増大させます。糖尿病患者は特に、血糖コントロールが歯周病の進行に直接影響を与えるため、適切な病状管理と定期的な歯科診察が不可欠です。

■歯周病にならないための予防方法

1. 正しい歯磨き

正しい歯磨き技術を身に付けることが、歯周病予防の最も基本的な方法です。特に歯と歯茎の境界、歯の裏側、そして歯間など、プラークが蓄積しやすい部分に注意して磨くことが重要です。歯ブラシの動かし方一つで、プラークの除去効率が大きく変わります。また、電動歯ブラシを使用することも、効果的なプラーク除去に役立ちます。

2. 定期的な歯科診察

定期的な歯科診察とプロフェッショナルなクリーニングは、自宅でのケアだけでは取り除けないプラークや歯石を除去し、初期の歯周病を発見する機会を提供します。歯科医はまた、個々の歯磨き技術の改善点を指摘し、更なる歯周病予防のアドバイスを提供できます。

3. 健康的な食生活

糖質の過剰な摂取を避け、バランスの取れた食生活を心がけることで、口内環境を改善し歯周病を予防します。ビタミンCやD、カルシウムなどの栄養素が豊富な食品を摂取することが、歯茎の健康を支えるためには特に有効です。

4. 生活習慣の改善

禁煙は歯周病予防において非常に重要な要素です。タバコは歯周病を悪化させるだけでなく、治療の効果を低下させることが知られています。また、ストレスは体の防御機能を低下させるため、適切なリラクゼーション技術や趣味を通じてストレスを管理することも歯周病予防に役立ちます。

これらの予防策は、歯周病だけでなく多くの口内疾患を防ぐためにも有効です。歯周病は進行すると治療が難しくなるため、早期からの予防と定期的なケアが不可欠です。

■歯周病にならないためのQ&A

Q　歯周病は遺伝しますか？

A　 直接的には遺伝しませんが、歯周病に対する抵抗力が低い体質は遺伝する可能性があります。

Q　歯周病はなぜ悪化するのですか？

A　歯周病は進行性の病気で、適切な治療とケアがない場合、症状が進行し悪化します。

Q　歯周病の初期症状は何ですか？

A　初期段階では、歯肉の軽い出血や腫れが見られますが、痛みはほとんどありません。

Q　歯周病の治療は痛いですか？

A　現代の歯周病治療はほとんど痛みがなく、患者様の不安を最小限に抑える方法で行われます。

Q　歯周病予防のために最も重要なことは何ですか？

A　正しい歯磨きと定期的な歯科診察が最も効果的な予防方法です。

■まとめ　南成瀬歯科医院での歯周病予防と治療ポリシー

南成瀬歯科医院では、患者様の生涯にわたる口腔健康をサポートするために、予防指導に力を入れています。
定期的なチェックとプロフェッショナルクリーニングを通じて、歯周病のリスクを減少させ、初期段階での治療に努めています。
患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせたカスタマイズされたケアプランを提供し、歯周病の予防と治療に対する理解を深めていただくことを目指しています。

町田市成瀬
南成瀬歯科医院